消えるタトゥーとして有名な「ジャグアタトゥー」。一生残るタトゥーとは違い、2〜3週間の間だけでも楽しめるボディ・アートの一種です。海外のセレブ女優などを中心に広まり、最近では日本にも浸透しつつあり、たびたび話題にあがるようになってきました。今回はそんなジャグアタトゥーについて徹底解説します。同じ消えるタトゥーの“ヘナ”との違いはもちろん、デザイン、料金、楽しみ方など、気になる情報をまとめました。
※画像はYouTubeのMy Hennaチャンネル様 & HennaCityチャンネル様のサムネイルを引用しております。
INDEX
ジャグアタトゥー(Jagua Tattoo)
ジャグアタトゥーとは、一言で説明すると“2〜3週間で消えるタトゥー”です。
もともとは南米地域の部族の身体装飾に用いられていました。しかし、現代ではファッションの一環として若い女性を中心に大人気!今、話題沸騰中のボディ・アートになります。
ジャグアタトゥーは、肌の表面に”植物性のインク”を使って一時的に着色するだけでOKです。
通常のタトゥーと違って、ニードルで肌を傷つける必要はありません。ゆえに短期間で消えるだけでなく、痛みも無く、とても気軽に楽しめちゃいます♡
※同じく消えるタトゥーとして”ヘナ”も有名ですが、ジャグアは黒(濃紺色)をしており、より本物のタトゥーの色に近く、カジュアルなファッションに合わせやすいです。
ジャグアタトゥーはなぜ消える?
さて、ジャグアタトゥーが消えるメカニズムについて解説します。
なぜ消えるのか??
それは、肌の表皮(角質層の箇所)を染めているからです。(画像の赤枠の部分です。)
ジャグアタトゥーは、”植物由来の染料(インク)“を使って、肌の表面に近い“表皮の角質”を染める手法をとります。
染料(インク)が、アミノ酸やタンパク質、アンモニアなどが表皮の成分と結びついて発色します。
染まった表皮(角質)は、新陳代謝により、2〜3週間で新しい肌に入れ替わります。(いわゆるターンオーバーと呼ぶやつですね。)
そして、新しい肌とともにジャグアタトゥーもサッパリと消えます。
一方で通常のタトゥーは、ニードルでインクを「真皮」に染み込ませます。ゆえに、ターンオーバーで消えないのです。
発色のピークと、その理由について
ジャグアタトゥーの発色期間について解説します。※ここは初心者の方がよく誤解しているポイントなので、注意が必要です。
発色のピークは、施術後から約2〜4日です。※個人差あり、また製品や施術で多少前後します。
そして、2〜3週間かけて徐々に薄くなっていくのが一連の流れです。
つまり、一番濃く美しい状態のジャグアは、施術後すぐに見せることはできません!><
そのため、パーティーやイベントに合わせてお洒落をしたい人は、予定に合わせて数日前の施術するのがおすすめです。
ちなみに発色に時間が掛かる理由は、前述したジャグアタトゥーの仕組みが大きく関わっています。
表皮を染めるジャグアタトゥーは、じっくり時間をかけてインクを肌に浸透させる必要があります。
施術のイメージとして、描いたデザインが、すぐに美しく反映される様子を思い浮かべる人も多いと思います。しかしながら、実際の施術は「ゲル状のインクを肌に乗せる ⇒ そのまま数時間待機する。」という流れが正しいです。
その後、インクを洗い流し、6時間〜12時間くらいすると、徐々にジャグアタトゥーの模様が浮かび上がってきます。
注意点
ジャグアタトゥーを入れる前には、必ず2〜3週間先のスケジュールを確認してくださいね!
消えるタトゥーと言われていますが、一度表皮を染めてしまうと、水でゴシゴシ洗い流すなどの方法で、完全に落とすことは不可能です。(ほんの少しは薄くなりますが・・・)
決して“消せるタトゥー”ではないので、ご注意ください。
ヘナタトゥーとの違い
さて消えるタトゥーといえば、ジャグアタトゥーの他に”ヘナタトゥー”が有名です。デザインが消えるメカニズム等は基本的に同じですが、原材料を含めそれぞれの特徴に違いがあります。
以下、簡単にまとめした。
カラー
- ジャグアタトゥー ⇒ 黒(濃紺色)
- ヘナタトゥー ⇒ 茶褐色
インクの原料
- ジャグアタトゥー ⇒ ゲニパアメリカーナ(チブサノキ) ※西インド諸島や南アメリカなど熱帯雨林で成長するフルーツ
- ヘナタトゥー ⇒ ヘンナ(ヘナ)※エジプトやインドで育つ緑葉の植物
安全性(アレルギーなど)
ジャグアやヘナは、肌を傷つけませんが、アレルギー反応や、腫れや痒みが生じるリスクがあるので注意してください。(厳密には通常のタトゥーもありますが・・・)
安全性の観点で比較すると、ヘナよりもジャグアの方が、これらの反応が起こりやすいと言われています。
原料のゲニパアメリカーナの性質上、ナッツ類・イチゴなど植物の種子類にアレルギーをもつ人は、ジャグアのインクにも反応するケースがあります。
加えて、ヘナと比べると、ジャグアは添加物を多く含んだインクで描かれることが大半です。(※ヘナペーストも、製品によっては含まれることがあります。)
そのため、アレルギーがない人であっても、敏感肌の方などは、添加物の成分(変性アルコール等)に刺激され、赤くなることがあります。
アレルギーで不安な場合は、アーティストさんに事前に相談しておきましょう。
また施術中に腫れや痒みを感じた場合は、すぐに報告しましょう。(セルフの場合は、すぐに水で洗い流しましょう。)
ジャグアタトゥーのやり方
実際に「ジャグアタトゥーを入れてみたい!」そんな方に向けて、入れ方や料金について解説します。
ジャグアタトゥーは、主にサロン or セルフの2つの楽しみ方があります。
サロンで楽しむ場合
ジャグアタトゥーのサロン(スタジオ)に行き、プロのアーティストに入れてもらう方法です。
もちろんセルフに比べると、デザインの完成度は段違いに良いです。
相場(Price)
料金はサロンによって異なります。しかしながら、基本的にはデザインの「サイズ」と「細かさ(密度)」で、サロン内での相場が決まっていることが多いです。
もろもろ調べてみましたが、以下のような値段設定が多かったですね。(主観的な相場です)
- コインサイズ:1,000円〜3,000円
- はがきサイズ:3,000円〜6,000円
- それ以上:7,000円〜(要相談)※マタニティ等も含む
ちなみに、ジャグアタは、ヘナタトゥーの料金に+1,000円など、追加料金で対応するサロンが多い印象です。
セルフで楽しむ場合
ジャグアタトゥーは、セルフでも楽しめます。
楽天やAmazonなどで、簡単にジャグアタトゥーのインクを購入することができます。
相場(Price)
大体の相場は以下の通りです。
- 15ml:2,000円〜2,500円
- 30ml:2,500円〜3,500円
単価だけを見ると、サロンで小さめのデザインを入れるのとほぼ変わりませんね。
しかしながら、インク量の観点から見積もると、非常にお得です。
30mlのインクであれば、コインサイズ〜はがきサイズであれば、約50回〜100回ほどは楽しめると思います。友達とシェアしないと使いきれないですよね(笑)
また、発色が多少悪くなりますが、保存も可能です。冷凍保存で約3ヶ月、冷蔵保存で約1ヶ月は持つと言われています。
ジャグアタトゥーのデザイン
ジャグアタトゥーのデザインを紹介します。
お洒落でクールなデザインから、キュートでセクシーなデザインまで、様々な作品があります。
また、リンク先からジャグアタトゥーの施術動画も確認することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=GrXh2JNGNpM
https://www.youtube.com/watch?v=AiJR1dMqSWQ
https://www.youtube.com/watch?v=KDHtXh6gPvw
https://www.youtube.com/watch?v=CzejvOQEK5U
https://www.youtube.com/watch?v=LOHYGm10y4o
絵柄(ヘナ・ジャグア)を隠す方法
前述した通り、ヘナやジャグアは1回入れると消えるまでに2~3週間かかります。人生何があるかわかりませんし、急に絵柄を隠さなければいけないシーンが訪れるかも・・・
ファンデーションシールは、タトゥー隠すためのアイテムです。衣類で隠すのもOKですが、このような製品があるのを覚えて置きましょう。いざというときに役に立ちます!※肌の色味 / タトゥーの濃さによっては不自然になっちゃうときも・・・。ただし、手軽に目立たせなくできるため、状況によって使い分けてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やはりジャグアタトゥーの作品は、ヘナに比べると本物のタトゥーに近いデザインが多いですね!同じ消えるタトゥーですが、ヘナにはない魅力があります。
単純にお洒落で入れる以外にも、タトゥーを入れた気分を味わう一時的な疑似体験や、コスプレなどの用途でも活用できると思います。
とても身近に体験できるので、ぜひ検討してくださいね。