鳳凰(フェニックス)のタトゥーの意味を解説します。伝説の鳥として有名な鳳凰(フェニックス)は、タトゥーのモチーフとしても人気が高いです。真っ赤に燃える炎のような羽根は、見る人を魅了するド派手なデザインに仕上がります。鳳凰とフェニックスは、世界中では違う生き物として認知されており、それぞれで意味も異なると言われています。(日本では混同されがちですが・・・)
INDEX
鳳凰とフェニックスの違いとは?
伝説上の鳥として有名な鳳凰やフェニックス。
大迫力な真っ赤な翼が特徴的なモチーフで、タトゥーとしても人気が高く、派手さと美しさを兼ね揃えたデザインに仕上がります。
ちなみに日本だと「鳳凰」「フェニックス」が混同されがちですが、それぞれ違う生物なのはご存知でしょうか?
- 鳳凰 ⇒ 中国起源の伝説の鳥(瑞獣)
- フェニックス ⇒ エジプト神話が起源の火の鳥
そのため今回の解説では、しっかりと分けて紹介したいと思います。
上述したように、日本では「鳳凰」と「フェニックス」を混同して扱われることが多いです。そのため、意味やデザインに関しても、厳密に区別する必要はないかと思います。タトゥーの場合、あくまで気に入ったデザインにするのをおすすめします。
厳密に言うと、似た仲間として他には「朱雀」が有名です。そして、情報元によってモチーフの意味が異なって紹介されるケースも多いです。
あくまで参考までにご覧いただけますと幸いです。
鳳凰(フェニックス)のタトゥーの意味とは?
早速ですが、それぞれのモチーフが持つ意味について解説します。
鳳凰とフェニックスの意味
- 優美 ※共通
- 崇高 ※共通
- 平和 ※主に鳳凰
- 夫婦円満 ※ 主に鳳凰
- 不死 ※主にフェニックス
- 再生 ※主にフェニックス
主に以上となります。
また本記事は、執筆者が「紹介するべき!」と考えた代表的なエピソードのみをピックアップしています。鳳凰・フェニックスのモチーフは色々な歴史があるが故に、一部の宗教・文化では解釈が異なる場合がございますのでご了承くださいませ。
さて、それぞれの意味を解説します。
「優美」「崇高」の意味は、鳳凰(フェニックス)の美しい姿から由来!
まずは「優美」「崇高」の意味について解説します。※鳳凰とフェニックスの両方に共通する意味です。
皆さんご想像の通り、上品で美しい姿から由来しています。
- 鳳凰 ⇒ 孔雀のような赤&黄の翼が特徴的。 ※中国起源
- フェニックス ⇒ 燃え上がる炎のような見た目。 ※エジプト起源
どちらも共通して、美しい鳥のイメージで認知されていますよね。
中国の鳳凰であろうと、エジプトのフェニックスであろうと、派手で美しい姿はともに「神聖な存在」として扱われており、「優美」「崇高」の象徴になったと考えられます。
鳳凰(フェニックス)の翼は何色?
優美と崇高な鳳凰(フェニックス)。やはり翼は美しいイメージが強いですよね!
日本では真っ赤なイメージが強いですが、翼のカラー・デザインに関しては様々な説があります。(単色だったり、5色 or 7色だったり)
タトゥーの鳳凰は、赤単色で描かれることもあれば、孔雀(くじゃく)のようにカラフルに描かれることも多いです。
特にこだわりがなければ、アーティストさんに相談してお好きなカラーにするのがオススメです。
鳳凰には「平和」「夫婦円満」意味がある!
続いては、鳳凰が象徴する「平和」「夫婦円満」について解説します。
これは古代中国における鳳凰の役割が大きく関係しています。
平和の意味について
「鳳凰が現れると”平和”が訪れる」という、古い伝承から由来しています。
そもそも鳳凰は、瑞獣と呼ばれる「これから良い事が起こる前兆に姿を現す伝説の動物」です。(他には、麒麟・龍が瑞獣として有名です。)
その鳳凰が示す前兆は「聖天使の出現」です。つまり、現代で言うところの「素晴らしい王様が現れるとき」に姿を見せるのです。
大昔は独裁的な政治も多かったので「素晴らしい王様が現れることは、すなわち国家に平和が訪れる」ことから、 「平和」の象徴 になったと考えられます。
また、この意味の延長で「人生を良い方向に導く」など縁起の良いモチーフとしても扱われることがあります。
夫婦円満の意味について
これは鳳凰が雌雄同体(しゆうどうたい)の動物とされているからです。
雌雄同体とは「雄(オス)」と「雌(メス)」の両方の役割を持つ生物のことです。
そもそも「鳳凰」の字面は「鳳」 が雄鳥、「凰」が雌鳥の意味を表していると言われています。※諸説あります。
おおとり。聖王の世に現れるという想像上のめでたい鳥。「おおとり」は、雄を「鳳(ホウ)」、雌を「凰」といい、両方で「鳳凰」と呼ぶ。
「オス」と「メス」が調和していることから「夫婦円満」の意味になりました。
フェニックスは「不死」「再生」の意味がある。
続いては、エジプト神話のフェニックスに纏わる「不死」「再生」のエピソードを紹介します。
フェニックスの持つ「不死」「再生」の意味は、以下の伝説から由来しています。
- 寿命を迎えると自分から炎に飛び込んで死ぬ。
- しかし、その炎から再び蘇る。(生まれ変わる)
※そして、①と②を永遠に繰り返します・・・
何度も何度も生まれ変わることから「不死」「再生」の象徴になりました。(不死と言えども厳密に言うと死ぬのですが・・・)
また「再生」の延長で「繁栄」のモチーフとしても扱われることがあります。実際にローマ帝国では「繁栄の象徴」として、フェニックスが描かれた貨幣が使われていました。このような歴史もあり、フェニックスは欧米では縁起の良いモチーフとしても有名です。
ちなみに、日本で有名な『火の鳥』(手塚治虫さんの漫画)のモチーフもフェニックスです。そのため、日本では「火の鳥」と呼ぶことも多いですね。
鳳凰(フェニックス)のタトゥーのデザインまとめ
– 和彫り
– トライバル
– ワンポイント
– 背中
– 胸
– 腕
– 足
– 鳳凰と龍
– 鳳凰と桜
タトゥーを隠したい場合は・・・
人生何があるか分からないですし、いざタトゥーを入れた後、やはり年に数回は隠さないといけないシーンが訪れるかと思います。
タトゥーを隠したい場合、ファンデーションシールというアイテムがあります。衣類やサポーターで隠すのもOKですが、最近ではこのような製品もあるのを覚えておきましょう。※肌の色味 / タトゥーの濃さによっては不自然になっちゃうときも・・・。ただし、手軽に目立たせなくできるため、状況によって使い分けてくださいね。
鳳凰(フェニックス)のタトゥー まとめ
いかがでしたでしょうか。
背中に描かれた鳳凰(フェニックス)のデザインは大迫力でしたよね!!
鳳凰(フェニックス)のタトゥーは、大きく派手なデザインで描かれることが多いです。しかし、実はトライバルのように黒基調のデザインでもお洒落に仕上がるので、控えめなデザインが好きな方にもオススメなモチーフです。
鳳凰(フェニックス)の意味に関する 3ポイント
- 上品で美しい姿は「優美」「崇高」のモチーフとして扱われることがある。
- 鳳凰は「平和」「夫婦円満」を象徴するモチーフ。
- フェニックスは「再生」「不死」の象徴するモチーフ。